ツール・ド・おきなわ 市民210km

4:30に目覚ましをセットするも3:00に目が覚める。睡眠5時間。
ニ度寝出来そうな感じでもないので、前日に買っといたヨーグルト食べて早めに腸を刺激。

5:00からみんな揃って朝飯。
レース中にカフェインの効きをよくするために2日前からコーヒーやお茶は飲んでない。
もっと前からやらないと効果ないのかどうかは知らない。
実際レース中も効果があったのかはよくわからなかった。っていう相変わらずなテキトーさ。

早めのヨーグルト攻撃が聞いたのか、今年はホテル出発前に無事軽量化。
これってほんとに大事なこと。

6:30、ホテル出発。
去年と違って暑いぐらい。レース中は暑くなるんだろうなあと、暑いの苦手なのでこの時からすでに気が滅入っていた。
しかも関門時間が短縮。
厳しいレースになることを予測していたが結果その通りになる。

リザルト 130位 6時間17分59秒

昨年より30分近くタイムは下がり、順位もダウン。

スタート前
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Photo by TAGさん

7:36 レーススタート。

フンガワの上りまでは100番手以内をキープする感じでそれより下がったらまた前に上がる、を繰り返す。

15km?ぐらいの落車で足止めをくらい、集団を追うときに中切れ発生。
この時に自分がブリッジしてしまいかなり脚を削った。
まだ前半だったから脚も軽いし思わず踏んでしまったのはかなり後悔。

そして日差しも強くて体力も奪われていく。とにかく汗が出る。

集団の先頭との距離を見ながら位置をキープするのも徐々に脚が削られる。

ツッチーさんは常に自分よりも前方で展開。
coffeeちゃんはほとんど一緒にいたかな。
タグさんとgogoちゃん、T沢さんは時々視界に入る。
こけしは・・・そういやレース中に一度も見なかったな。

そんなこんなでフンガワへ突入。去年と同じぐらいのポジションで。
そして今年も工事中の一車線規制。去年は落車で足止めされたが、今年はスムーズにクリア。
他の選手もわかっていたみたいだ。

全開で集団に付いていくが徐々にきつくなる。
coffeeちゃんのペースにはとてもついていけない。それでも今年は1回目から全力で。
でもやっぱり暑さに弱いせいか、心拍が高い割にはスピードはあまり出てなかったかな。

ツッチーさんは自分より前で上りに入っているだろうけど全然前から降ってこない。
あの体格で上りもつえーなー。と思っていたのだが、レース後にまさかの展開になっていたこと知る。

上り終わって自分入れて5名ぐらいのパック。
T沢さんは初めて一緒に走るので実力はわからないが、gogoちゃん、タグさん、こけしは自分より上り強いし、追いついて来るかと思っていたが結局現れず。
かなり後ろから入ったのだろうか・・・

アップダウンをしばらくこなして、前方にでかい集団発見。
ローテしながらペース上げて連結。

この集団に有名レーサーまこっちさんやなるしまの岩島さん。

テンション上がる。

ツッチーさんとcoffeeちゃんがいないので二人はトップ集団かあ、スゲーな。
これは第2集団ね。と思っていたのだが、レース後にまこっちさんと話す機会があり、これは第3だったらしい・・・

奥の上りで脚が一瞬ピクっときた。あれ?ちょっと早いな。暑さの影響かな。今年は塩分濃度の高い補給食はもってきてない。
下りでスポーツ羊羹補給。この羊羹、塩分高めのはずなんだけど、全然しょっぱくねーぞ。
っていうか、普通の羊羹と変わらん。
とりあえず半分食べ、しばらくして残りの半分食べる。
平坦区間も補給をちょこちょこ。羊羹もうひとつとピットインゼリーひとつ、メイタンをぶっ込む。

この集団に残ったまま2回目のフンガワへ。

ソッコーでちぎれる。

結果的にこの集団に残れれば50番前後でゴール出来たようだ。
ハードルは高い・・・

大腿四頭筋が攣ってケイデンスがガクッと落ちた。
明らかに去年より痙攣するタイミングが早い。
練習量が少ないから?前半飛ばしたから?暑いから?
何が原因なのだろうか。一番影響するのはなんなんだろう?今度、katasan先生かJ大のわらにいに聞いてみよう。

ここからしばらく一人旅。

下りに入ってもひとりだと全然スピードでない。
補給しながら下る。

後ろから集団来ないかなあと思っていたその時だった。

「休んでるんじゃねーー!!」

振り向くとgogoちゃん登場!まさかの去年とは逆パターンになるとは。
そして仲間と一緒にレースできるのは楽しい。
しかも集団がでかい。乗りますもちろん乗りますよ。

しばらくして、「ブログ見てます!」って声かけられた。
こういうのとっても嬉しい!ありがとうございます。
お子さんはうちの娘と同じ今年の1月生まれと聞いてますます嬉しい。

もっとお話ししたかったですが、なんせこちらはもう脚が限界に達する寸前で余裕ありませんでした。ごめんなさい。ゼッケンも覚えてなかったが、おそらく自分より前でゴールしてるはず。
また来年?お会いできるといいな。

3回目の給水補給地点を過ぎて、慶佐次の上りだったかな。たしかこの辺でgogoちゃん含むこの集団とお別れ。
太ももがガチガチに固まってしまい自転車を直立させるのがやっとで止まってしまうかと思った。
それぐらい動かなくなる。

それでもゆっくりクランク回して痙攣が治るのを待つしかない。
ペダルを踏み込み、なんとかケイデンスも10、20、30と、徐々に回復。
頭を上げた時、集団はすでに視界から消えていた。

残り距離はあと30kmぐらい。
ここから一人旅はきついな・・・

そう思いながら走り続けていると、後ろから同じ色のゼッケン付けた選手に吸収され4、5人のパックでラスボスの羽地ダムの上りへ。

すぐに切れる。でもここまで引っ張ってくれたこのパックにいた選手に感謝。自分は全然引けなくて申し訳なく情けない。

チラッと時計を見ると13:20
川上の関門は13:40

もうこんな時間かよ。
おいおい、完走やばいじゃん!
めっちゃビビる。

上りながらサイコンの時計とにらめっこ。
時間よ止まれ!何度も心の中で叫ぶ。
1分進むたびに自分の寿命が縮まってるようだった。
気持ちが焦るだけで全くペダリングに反映されてない。太ももは当然とっても痛い。
ふくらはぎも脛も、とにかく脚の全てが痛い。

三段続くここの上り。

沿道から「ここは踏ん張れ!もう少しだよ!」って声援いただく。

上り終わって残り7分。
もう泣きそう。
下りはとにかくもがく。残りの力を振り絞る。

そして13:37、最後の関門通過。
自分にとってはここがゴールのようだった。

ここで力を出し切ったので、本物のゴールまで残りは10kmぐらいか、もうほんとにゆっくり。
去年のSEIさんはこんな感じで国道58号の大通りを走ってたのかな。

ゴール後にcoffeeちゃんとgogoちゃんと合流。
タグさん、こけし、T沢さんはおそらくどこかの関門で足切りだろう。

先にゴールしてると思われるツッチーさんが全然見当たらない。

とりあえず何か飲み物買いに行こうってことで3人で預けていた手荷物を取りに。
そしたらツッチーさん、タグさん、こけし、T沢さんがいるではないか!
ツッチーさんとこけしはフンガワ入る前に落車があり、それに巻き込まれたらしい。
ツッチーさんはその後の検査で肋骨折れてた。それでも宮城の関門まで160km走ってた。
はじめてのTDOでとても楽しみにされてたし、実力は自分よりはるかに上なだけにとても残念です。
肋骨の痛みがあるにもかかわらず、レース後も明るく振舞っていた。
ほんと男前ですよね。

こけしは2回目のフンガワ関門、タグさんとT沢さんはツッチーさんと同じく宮城の関門でDNFとなりました。

cofeeちゃん、29位!おきなわで29位って凄いことだと思うけど、本人は「そうすかね~?」ってな感じであっけらかん。
すげーんだよ!

完走率32%

順位もタイムも下がったがこの中に入っただけでも良しとするか。

一緒に練習していただいた、Blancheのメンバー、Td55、マック練の皆様、ありがとうございました。

そして、gogoちゃん、coffeeちゃん、タグさん、ツッチーさん、こけしくん、T沢さん、とっても楽しかったです。
ありがとうございました!

今年は子供が産まれてからは生活環境が一変。
練習量は減ったが、それでも妻の協力のもとそこそこ練習出来たし、こうやっておきなわのスタートラインに立てることが出来た。
何のためにおきなわまで行ってレースするの?って意見もあるけど、人それぞれ価値観は違う。

これまでおきなわを経験して欲しいと勧誘してたけど、今後は自分からはもうしない。
どんなレースも出るか出ないかは自分で決めること。
他人にとやかく言われたくないから自分からも言わないことにする。

このレースでトップ争いすることは一生できないだろう。
ただ自分はこの舞台で走ることが好きなだけ。落車は怖い。怪我したら仕事も家庭も犠牲になる。でも出れることなら毎年出たいと思っている。

ツールドおきなわの魅力は走ったことのある者にしかわからない。